【投資家必見!】市場サイクルを極める 要約【投資の神様が認めた著者の最新本】

2023年6月6日

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今回紹介する本である、「市場サイクルを極める」の著者であるハワード・マークスはあのウォーレンバフェットも絶大な信頼を寄せている著名な投資家です。

2021年は株式市場が絶好調だったため買えば上がるというような天国のような状況でしたが、2022年は一変して、株価がどんどん下がり、今後どれくらい下がるかわからない地獄のような状況が続いています。

最近株価の変動が激しすぎて、辛いです・・・

市場には浮き沈みのサイクルがあり、サイクルを理解することが大事だよ!
このサイクルを理解するのにオススメ本が「市場サイクルを極める」だよ!

今回の記事はこの本を参考にしています!

ハワード・マークスとこの本の紹介

今回紹介する本である、「市場サイクルを極める」の著者であるハワード・マークスはあのウォーレンバフェットも絶大な信頼を寄せている著名な投資家です。

ハワードマークスの著書として有名な「投資で一番大切な20の教え」はYouTubeにて解説動画を投稿していますので、是非ご視聴よろしくお願いいたします!

YouTubeで「ライフサプリメント」と検索しよう!

今回紹介する「市場サイクルを極める」の内容を理解すれば、サイクルが一般的にどのような動き方をするのか、そして今サイクルのどこにいるかがわかるようになります。

このサイクルを理解する能力は優れた投資家の大半が身に着けているものなので、興味を持った方は、実際に買って読んでみることをオススメします!

S&P500の真実

S&P500の株価推移

コロナの影響で株価が大きく下がったこともあり、積立NISAをはじめとする株式投資を始めた人は多いと思います。

特に、インデックス投資を勉強された方は、「S&P500などのインデックス投資をすれば、20年の長期であれば歴史上必ずプラスになる」という話を耳がタコになるくらい聞いたと思います。

実際に1970年からの47年間においては、S&P500の平均リターンは約10%です。

この数字だけ聞くと、S&P500に投資を続けていれば資産は右肩上がりに増えていくと考えがちです。

しかし、この右肩上がりに増えていくという考えは完全に間違っており、実際には振り子のイメージが適切です。

例えばS&P500の平均リターンの10%に対して、年間リターンが±2%の8%~12%になったのは、1970年から48年間において何回あったと思いますか?

実は、8~12%のリターンになったのは47年間においてたったの3回です!

1970年から2018年のS&P500の年率リターン

これを聞いて、びっくりした方も多いと思います。ライフサプリメントもこのデータを見て、絶対にうそだろと思いました。

それに対して、リターンが30%以上もしくは10%以上のマイナスになったのはなんと13回もありました。

この話を聞くと、「S&P500のイメージは振り子です」ということに納得していただけると思います。

振り子であれば、中心点付近が最も速く、中心点から離れるほど遅くなります。つまり、平均リターンにはほとんどならなく、極端にプラスになるのか極端にマイナスになることが多いということです。

この話を聞いて疑問となってくるのは、どうしてこんなに年率リターンが極端なんだろうということでしょう。

この理由を理解するには、投資家の心理がポイントになってきます。

投資家の心理

投資家の心理は、「上昇期」、「バブル期」、「景気後退期」、「景気の底」で変わります。

上昇期バブル期景気後退期景気の底
投資初心者買い売り
一般投資家買い売り
優秀な投資家売り買い

投資初心者は投資が儲かるという安易な話に乗りがちです。そのため、株価の高値掴みをしがちです。その後、株価は下がり、結局損して市場から退場していきます。

最近では「レバナス最強!」とTwitterでつぶやいていた投資初心者がどこかに消えてしまいましたよね。自分のリスク許容度をわかっていない投資初心者はこのように投げ売りしがちです。

それとは逆に優秀な投資家は株価が底をついたと判断し、多額の資金を投入し始めます。その後、バブル期になり、これ以上株価が上がらないと判断したら売り始めます。

このように、投資家の心理によって、バブル期で心理的に高揚することで実際の株価以上に評価され、景気の底で悲観することで実際の株価以下に評価されてしまいます。

このことについて、本書では「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」と説明されています。

今までの株式市場もこれと全く同じではないですが、だいたいはこのような流れになることが想定されます。

つまり、優秀な投資家は「安く買い、高く売る」をして、投資初心者ほど「高く買い、安く売る」ことになってしまいます。

もしあなたが優秀な投資家になりたいと思うのであれば、本書では今、サイクルのどの位置にいるのかを知ることが大事です。

つまり投資家の行動を駆り立てているのは強欲か恐怖かを把握すること、サイクル内での現在位置において、防御性を重視すべきか積極性を重視すべきかを判断することが大事であると述べられています。

サイクルが動くきっかけ

サイクルが動くきっかけを知るために重要なことは3つあります。

サイクルが動くきっかけ

①政府や中央銀行の干渉

②景気ごとの企業利益

③信用サイクルの変化

①政府や中央銀行の干渉

2022年は世界的にインフレが問題となっています。

インフレが起こると家計を圧迫するため、低所得者の方々などは生活が非常に苦しくなってきます。このため、政府や中央銀行は干渉することで、このような状況を緩和しようとします。

中央銀行は「インフレの抑制」と「雇用の支援」という2つの仕事があります。実際に2022年6月にはFRBが急激なインフレにブレーキを掛けるために、1994年以来となる0.75%の大幅な利上げをしました。

一般的に金利を上げると、お金が借りにくくなり、使えるお金が減るため、インフレが抑制されます。

しかし、金利と株価はシーソーのような逆相関の関係にあるため、金利を上げると株価は下がります。実際に今回の大幅な利上げにより、S&P500はわずか10日で約10%近く下落しました。

また政府は「徴税」と「歳出に関わる手段」によって景気サイクルを調節します。

最近であれば、新型コロナが出回ったときに各国は給付金を出しました。これによって、一時30%近く下落した株価は徐々に回復していき、過去最高の株価をつけました。

このように政府や中央銀行の干渉によって、サイクルが変わることがあるので注目が必要です。

②景気ごとの企業利益

企業によって景気サイクルを受けやすい業界と受けにくい業界があります。

景気サイクルを受けやすい業界の例では、化学品、金属、プラスチック、エネルギー、半導体や高額の耐久財、旅行業界などです。

現在はインフレの影響によって高額の耐久財の売れ行きは悪くなっています。

逆に気サイクルを受けにくい業界の例は、食品、薬品などの日用品や日常的なサービスなどです。

ただ現在はウクライナ戦争の影響により、比較的影響の受けにくい食品なども運送に必要なエネルギーの高騰により、影響を受けています。サイクルによって、どの業界が儲かるかが変わってきます。

サイクルごとにどこに投資するのか判断することが重要となってきます。

③信用サイクルの変化

景気は好況と不況を繰り返します。これに合わせて、金利が変動して、お金の借りやすさが変わってきます。

例えば金利が低いとお金が借りやすくなります。一般的にお金が借りやすいほうが、新しいビジネスなどを立ち上げやすくなるため、景気がよくなる傾向があります。

逆に金利が高いとお金が借りにくくなります。金利が変わることで信用サイクルが変わることを把握する必要があります。

例えば、リーマンショックなども金利に注目するとよくわかります。

2000年のITバブル崩壊などの影響でアメリカの景気が大きく後退しました。それを改善するため、FRBは金利を1%台に引き下げました、

その結果、低金利を背景に住宅建設が伸びて、その資金調達のために信用度の低い住宅債券やサブプライムローンなどが活発に行われるようになりました。このときは銀行などの信用度が高いことがわかります。

そして、2004年からFRBは徐々に金利を上げていき、次第に利息を払えなくなったサブプライムローンが徐々に破綻していきました。資金を融資していたヘッジファンドなども破綻し、ついには当時アメリカで4番目の規模だった投資銀行のリーマンブラザーズも経営破綻しました。

このとき銀行などの信用度が底に落ち、リーマンショックと呼ばれる大不況となりました。このように金利の動きなどを見ることで信用サイクルを把握することができます。

まとめ

「市場サイクルを極める」のまとめ

①S&P500は右肩上がりの一本調子に増えていくのではなく、振り子のように上下に振れる

②投資家の心理を把握することは大事

③サイクルが動くきっかけを理解する

この内容はYouTubeでも投稿予定なので、いいね、チャンネル登録宜しくお願いします!

▼YouTubeチャンネル「ライフサプリメント」はこちら!

https://www.youtube.com/channel/UCA0iCggZ2NtJUvhQLEx4apw

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Posted by ライサプ